2010年11月9日火曜日
優勝旗
第89回全国高校サッカー選手権県大会の決勝ラウンド最終日は7日、盛岡市の盛岡南公園球技場で決勝を行い、遠野が延長0-0、PK戦5-4で盛岡商を振り切り、3年ぶり22度目の栄冠をつかんだ。
遠野は安定感抜群のDF陣が相手のサイド攻撃に対応。攻め込まれながらも、ゴール中央での決定機を許さず無失点でしのいだ。PK戦はGK佐々木渉太が好セーブで相手の1人目を止めると、遠野は5人全員が成功し激戦を制した。
伝統の堅守健在100分間、粘り強く走り続けた遠野が盛岡商の攻撃をしのぎ切り、延長PK戦で勝負を決めた。5人目のDF太田代飛鳥がゴール右に決めて優勝をもぎ取った瞬間、選手たちは一斉に駆け出した。手で涙をぬぐい、抱き合いながら3年ぶりの全国切符獲得の喜びを爆発させた。
盛岡商の先攻で始まったPK戦の1人目。遠野のGK佐々木渉太がコースを読んで右側へ飛び気迫のセーブ。盛岡商はその後の4本を決めたが、遠野は5人すべて成功。佐々木が止めた最初の1本が勝負を分けた。5-4。チームを全国へ導いた守護神は「このチームになり公式戦で初めてのPK戦でプレッシャーは大きかった。自分の仕事ができた」と笑顔が絶えなかった。
サイド突破からのクロスをDF陣が阻止するなど、1対1で競り負けなかったことが大きな勝因だ。「押し込まれているときに人数を掛けて奪うよりも、速く攻撃につなげたかった。1対1で止めることは徹底してきた」(松田光弘監督)。浮き球の縦パスからゴール前に攻められても太田代、中村健太郎(3年)らDF陣が体を張って死守。伝統の堅守は決して崩れなかった。太田代は「相手FWは速いし体も強かったが、裏を取られないことだけ気を付けた」と胸を張った。
全国切符を手にしたが、満足はしていない。指揮官は「ボールを奪ったときに速攻か、時間をつくって攻め上がるのか。一人一人の判断力がまだ足りない。FW陣を生かす攻撃の形をしっかりしたい」と全国を見据えた。(岩手日報抜粋)
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